健康の尺度の一つとして、快食、快眠とともに快便が上げられます。毎日、ほぼ決まった時刻に適当量の正常な便が出ることを、健康の第一条件と考えるわけです。確かに規則正しい便通が、多くの場合健康であることを示すという考え方に異論はありません。しかし、便通が不規則ならば健康でないと決め込むことは出来ません。便が正常であるかどうかは、便の出方と便の性状が正常かどうかの、二つの観点から考えなければなりません。便の出方については、排便の回数、量、排便前の状態、排便時の状態、排便後の状態に分けて考えられます。便の性状については、便の硬さ、形、色、成分、混在物の各方面のついて観察されます。

便の出方の異常は、大きく、下痢と便秘の相反する二つのグループに振り分けて考えることができます。それはまた、それぞれに便の性状の異常ともからみあっています。慢性の下痢の中には病気とはいえない程度のものもあります。たとえば、中年以降の男性で、毎晩酒類を常用する人は、しじゅう下痢をしています。もちろ ん、ひどい下痢ではなく、1日1~2回の泥状便の状態です。これなどは、腸の働き方のいわば習慣のようなものといえます。胃の病気で下痢を起こすのは、胃性下痢といわれるものです。胃酸が欠乏すると、下痢を起こしやすくなります。

一般に、中年以降は胃酸の分泌が少なくなる 傾向がありますので、年配者の慢性下痢には、この種の原因によるものが多いと思われます。胃がんでも、頑固な下痢がおもな症状であることがあります。はげしい腹痛を伴う下痢で、多量の粘液や血液がまざるときは、アメーバ赤痢、潰瘍性大腸炎、粘液仙痛などがあります。
アバクロ Tシャツ:www.afinjapan.com/category-491-b0.html
アバクロ シャツ:www.afinjapan.com/category-489-b0.html
アバクロ ニット:www.afinjapan.com/category-488-b0.html

コメント